- 場所
京都立命館大学衣笠キャンパス
- 日時
2009年8月1日(土)
2009年8月2日(日)- 主催
- 非特定営利活動法人「ある」
- 共催
- NPO法人ALS/MNDサポートセンターさくら会
立命館大学グローバルCOEプログラム「生存学」 - 協賛
- NEC CSR推進本部 社会貢献室
8月の2日間、京都立命館大学衣笠キャンパスで開催いたしました。
立命館大学の学生さんをはじめ、京都府下から医療専門職、患者家族、ボランティアの方々25名が参加しました。
【カリキュラム】
1日目
・ALS、筋ジス等神経難病のIT支援について。
・透明文字盤の使い方と体験
・携帯用会話補助装置(VOCA)の紹介と体験
・伝の心の基本とVer4(XP)とV(VISTA)の違い。
・オペレートナビの基本(NECスタッフ講師鈴木信幸氏)
・フリーソフトの活用 Heartyladder
・工作実習
「スイッチインターフェイスとしてのゲームパッド改造」
ゲームパッドに外付けのスイッチを付けられるように改造しワンボタン操作を可能にします。
2日目
・オペレートナビの応用(NECスタッフ講師鈴木信幸氏)
・スイッチの適合(川村義肢 日向野和夫氏)
・入力スイッチについて(日本ALS協会近畿ブロック 久住純司氏)
・工作実習
「オリジナル入力スイッチ製作」
全員がマイクロスイッチを使って入力スイッチを製作します。
【当日の様子】
はじめに今回の講座の主催非特定営利活動法人「ある」代表 立命館大学大学院先端総合学術研究科教授立岩真也先生から開催にあたっての挨拶。
講座は透明文字盤の体験からはじまり、今回は久住さんがご自身が工夫された文字盤を紹介してくださいました。
久住さんはご自身がALS患者でありながら、日本ALS協会近畿ブロックで他の患者さん方のコミュニケーション支援で活躍されており、今回2日間にわたり参加していただき、様々なアドバイスをいただきました。
次にレッツチャットをはじめ様々なコミュニケーション支援機器を体験してもらいます。
パソコンを使ったコミュニケーション支援では、オペレートナビをNECの鈴木さんが講習、伝の心やフリーソフトHeartyLadderなども紹介、実際に体験していただきました。
川村義肢の日向野さんから様々な事例紹介と支援技術導入のための様々なヒントを教えていただきました。
久住さんは実際にご自身で工夫された様々なスイッチや入力機器をご紹介いただき、また患者であり支援者という両方の立場からの貴重なお話をいただきました。
前日のゲームパッドに引き続いての工作実習はオリジナルの入力スイッチの作成です。
実際に患者さん方に接している、鈴木さん日向野さん久住さんら講師陣のアドバイスを受けながら、受講生ひとりひとりがオリジナルのスイッチ作りにチャレンジしました。
最後はNPO法人さくら会の川口理事が、患者家族としての感謝とコミュニケーション支援が広がることを願う旨の挨拶で2日間の講座を終了いたしました。
ご協力、ご支援いただきました皆様ありがとうございました。