2010.10.02

NEC難病コミュニケーション支援講座@秋葉原

日時

2010年10月2日(土)10:00~16:00
2010年10月3日(日)10:00~16:00

主催
ICT救助隊
共催
首都大学東京健康福祉学部
協賛
NEC社会貢献室

ITのメッカ秋葉原での開催です。
この講座はNECや各地方自治体などの支援を受けて現在各地で開催しております。
地方の支援者の皆さまにも受講していただき、地元での開催を検討していただく目的もあって、国際福祉機器展の翌日からの開催としました。
なお、開催にあたって日本ALS協会東京支部の協力を得ました。

東京だけでなく近郊の埼玉、神奈川をはじめ、遠くは神戸、長野、宮城、盛岡からと、熱心な支援者の皆様にお集まりいただきました。

【当日の様子】

1日目
恒例の透明文字盤の体験は、患者遺族の高井直子さんが講師。
ALSの母親高井綾子さんとともに透明文字盤の普及につとめらて、講座で活用している文字盤やビデオなども作成されています。
101002_00.jpg

三島からご家族でごられた当事者の方も、高井さんから透明文字盤の極意を伝授してもらっていました。
101002_01.jpg

携帯用会話補助装置や伝の心、オペナビ、HaertyLadderなどの機器を実際に体験してもらったあと、
江東区のALS患者岡部さんがオペナビのデモを見せてくださいました。
101002_03.jpg

ご自宅で設置しているパソコンをそのまま持参していただいてのデモです。
岡部さんのパソコン操作には、ご家族をはじめたくさんの方々がスイッチやその設置の工夫などをサポートされています。
岡部さんが出したアイデアをご家族やOT、ヘルパーの皆さんが協力しあって実現しています。
101002_02.jpg

岡部さんご本人が口文字盤で支援のあり方を話してくださいます。
101002_05.jpg

今回は新しい入力方法の紹介の時間もとりました。
脳インターフェースの紹介を国立リハビリテーションセンター森先生から
101002_06.jpg

視線入力をマイトビーの伊藤さんから
101002_07.jpg

それぞれレクチャーをしていただいた後、自由に体験してもらいました。
オペナビの岡部さんは早速脳インターフェースに挑戦。
正答率75%ということで、利用可能なことがわかりました。
101002_08.jpg

三島からわざわざこらてた患者さんも視線入力に挑戦。
こちらも入力できそうだと、希望を持たれて帰られました。
101002_10.jpg

支援者である受講生の皆さんは熱心にゲームパッドの改造に取り組まれていました。
101002_09.jpg

2日目

前日に引き続きオペレートナビは応用編で、キーボードの編集。
101003_12.jpg

川村義肢の日向野さんによるスイッチの適合の講座。
豊富な事例紹介で、受講生が食い入るように映像を見ています。
101003_01.jpg

午後最初の講義は透明文字盤の復習。
ALS患者の佐々木さん石川さんが透明文字盤の講師できてくださいました。
101003_05.jpg

佐々木さんは今年東海大学健康科学部研究科修士課程を修了されました。
101003_06.jpg

スイッチの作成まで共に体験された当事者の方々が何人もいらっしゃいました。

佐藤さんは中学生のお嬢さんを連れてこられ、ご家族のお話も聞くことができました。
101003_07.jpg

受講生の皆さんは息つく間もなく、オリジナルスイッチの作成に移ります。
101003_09.jpg

小さなスイッチにはんだをのせていく、細かい作業もこなされています。
101003_11.jpg

最後は日本ALS協会東京都支部山本摂さん(PT)から、ALS等の難病患者への支援についてのまとめ。
普段なかなか聞けないような、心理的側面からの話で受講生の皆さんも真剣に耳を傾けていました。
101003_14.jpg

今回の講座は首都大学東京健康福祉学部松下先生のご協力により開催することができました。
秋葉原駅前というアクセス面でも、受講生、当事者の皆さんが来場しやすく、また会場自体もバリアフリーになっています。
次年度もぜひこの時期に開催したいと思っております。



【アンケート集計結果】

こちらからご覧ください




講習会アーカイブ